インタビュー

保育教諭

笑顔で子どもの目線を大切にすれば、
幸せを感じる瞬間がたくさんあります。

社会福祉法人 吉竹福祉会 住吉こども園(津幡町)
保育教諭 架谷 成美さん

なぜ、保育士になろうと思ったのですか?

中学生の頃、年の離れた幼い従兄弟と週末ごとにお散歩や、おままごとをしてよく遊んでいました。小さな子どもの世話をする楽しさに目覚めた頃、偶然にも学校の職場体験で保育園に行き、保育を職業として意識するようになりました。高校に入った後も子どもに関わる仕事に就きたいという気持ちは変わらず、保育の専門課程がある短大へと進学しました。短大の実習で訪れた園で、子どもと同じ目線でいることや、いつも優しい笑顔でいることを大切にする保育の魅力を再確認し、保育士になろうと決めました。

理想と現実のギャップはありませんでしたか?

子どもに囲まれて楽しそうな職場をイメージする方も多いと思いますが、遊ぶこと以外に毎日たくさんの仕事があります。このほか、子どもたちがケンカを始めるなど予期せぬ事態も起こります。忙しさや難しさを感じることはありますが、決して一人ではありません。仕事中は子どもたちのことを「かわいいなぁ」と愛おしく感じる瞬間がたくさんあります。仕事に迷いを感じた時は、周りの先生に相談に乗ってもらい、「私もそういう時があったよ」と励ましてもらうこともあります。いつも笑顔で、話す時は子どもの目を見るなど初心を大切にして、かわいい子どもたちの成長を見守っています。

忘れられないエピソードを教えてください。

3歳児のクラスを担当していた時、少し恥ずかしがり屋な女の子がいました。私の方から毎日声をかけ、ぎゅっと抱き締めていると、その子の方から少しずつ話しかけてくれるようになりました。ある日、その子が「先生大好き」と、いきなり私を抱きしめてくれました。本当にうれしくて「保育士をやっていて良かった」と心から思いました。その後、年長のクラスで再び担当した時には、「わたしにはゆめがあって、そのゆめはかなっている。それは、せんせいのくらすになれたから」と綴られた手紙をもらいました。字が書けるようになったことはもちろん、そのメッセージの内容に涙が出るほどうれしかったです。彼女の手紙は私の宝物です。

保育の仕事を考えている人たちへのメッセージ

保育士という仕事は毎日発見のある仕事です。そして、子どもたちとともに自分自身も成長できます。毎日、子どもたちと一緒に癒やしや楽しさを感じながら、きっと幸せな気持ちになることができると思います。

社会福祉法人 吉竹福祉会 住吉こども園(津幡町)
保育教諭 架谷 成美さん