インタビュー

就労支援員

社会に出て働くという目標のために
励まし、支え、ともに行動します。

社会福祉法人南陽園 兎夢創家(小松市)
就労支援員 下田 久美さん

仕事の内容を教えてください。

障害がある方に就職に向けた指導や支援をするのが仕事です。1ヵ月ごとのスケジュールを立て、それに沿って指導や支援を行うのですが、国語や算数の学習指導や挨拶、身だしなみなどのビジネスマナーなど幅広く指導します。利用者さんによってはより具体的に就職活動を意識して、履歴書の書き方や面接の練習も行います。そのほか、お金の管理や食生活など生活面の支援も大切です。時には利用者さんとともにハローワークに出かけて仕事を探し、関係機関の方に同行してもらって企業を訪問することもあります。

気をつけていることや大切にしていることはありますか?

利用者さんにとって良かれと思って発した言葉がうまく伝わらず、相手の気持ちを損ねる結果になった時は、この仕事におけるコミュニケーションの難しさを感じます。誤解を招かないように日頃から言動には十分気をつけるようにしています。また、利用者さんの中には、就職に向けて、まずは決められた日時にここ(施設)へ通うことからスタートする方もいます。一人ひとりのできることや事情を踏まえ、丁寧に話しを聞いて、利用者さんのことを理解した上で、しっかりと見守ることが大切だと考えています。

仕事のやりがいや魅力を教えてください。

一人ひとり障害の種類や抱えている問題の難しさが違い、本人ができること、私たちの支援の方法もさまざまです。その中でピタッとはまった支援ができれば、本人の能力が引き出され、それが自信となり、社会に出て働く目標を叶えることができます。その時の彼らの嬉しそうな顔を見ることが私たちの喜びであり、やりがいでもあります。生活の中に喜びを見出せるように支援し、働く力を身につけられるよう日々考えていくことがこの仕事の面白さです。これからも仕事を続け、利用者さんとともに自分自身も成長したいと思います。

介護・福祉の仕事を考えている人たちへのメッセージ

障害のある方を就職に導くのは大変なこともたくさんあります。でも、それだけではなく、私たちが普段感じない優しい感情にふれ、ふとしたことで笑顔になれる、喜びの多い職場です。悩みや困ったことがあってもスタッフ同士、また先輩方に助けられ、続けることができます。変化があり、飽きることのないこの仕事が私は好きです。少しでも興味のある方はぜひ飛び込んできてください、待っています。

社会福祉法人南陽園 兎夢創家(小松市)
就労支援員 下田 久美さん