介護の仕事を選んだきっかけ
母が介護士や介護支援専門員として働いていたことが大きなきっかけです。小さい頃から母の職場に遊びに行ったり、施設のイベントに参加したりして、自然と介護の世界に触れていました。その経験が、就職活動で進路に悩んでいた時に福祉の仕事に興味を持つきっかけになりました。
現在の仕事内容と役割
特別養護施設で、主にご年配の方々の食事や入浴の支援をしています。食事では、咀嚼や飲み込みを確認しながら安全に介助します。スプーンを口元まで運ぶのが難しい方には手を添えて補助し、その方ができることを大切にしながら支援します。入浴介助では、利用者さまの習慣や好みに配慮し、安全にゆったりと入っていただけるよう心がけています。
仕事で大切にしていること
自分自身の表情です。認知症の方や不安な気持ちが強い方もいらっしゃるので、表情でのコミュニケーションがとても重要だと思います。少しでも安心感を与えられるよう、笑顔を意識して日々関わっています。
仕事をする上での難しさや工夫
コロナ禍以降、マスク着用が必須になり、表情や言葉が伝わりにくくなったことです。耳が遠い方や理解力が低下している方には特に難しい場面があります。そこで、目元で笑顔を作ったり、うなずきや声のトーンを意識したり、非言語でのコミュニケーションを工夫しています。
働き始めて気づいた介護の魅力
介護の仕事は『食事介助』や『オムツ交換』だけではありません。生活全般を支えるため、幅広い知識や経験を積むことができます。例えば、家族が介護や医療を必要とする状態になった時、どんな選択肢があるのかを冷静に判断できるようになりますし、人助けが必要な場面で躊躇なく動けるようになるのも、この仕事で得られた大きな力だと思います。
介護の仕事に向いている人
利用者さまの安全や命を守る仕事なので、責任感がある人です。そして、チームで協力できる人、学びながら成長できる柔軟性を持つ人も向いていると思います。




